Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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みっつの「おんなだいがく」

三つの「女大学」

宮本 百合子

Lesen Sie 三つの「女大学」 (みっつの「おんなだいがく」) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.822 Zeichen · 14 Bildschirme

Aozora Bunko

或は妾に子あらば妻に子なくとも去に及ばず。三には淫乱なれば去る。四には悋気深ければ去る。五に癩病などの悪き病あらば去る。六に多言にて慎なく物いい過すは親類とも中悪く成り家乱るる物なれば去るべし。七には物を盗む心有るは去る。此七去は皆聖人の教也。」

聖人というのは支那の儒教の聖人のことなのだが、女の生涯は、この七箇条を見たばかりでも、何と息も詰るばかりの有様だろう。嫁、妻として求められているものは絶対の従順と忍耐とであって、最大の恥辱とされている七去の条件にしろ、それらはあくまで夫と舅姑の側の権利としてだけ存在している。舅姑にしたがわざるといっても、六の多言と同様、その標準はいわば相手の気まかせである。どこまでをしたがうとするか、どこからをしたがわざるとするかがまるであいての心次第であってみれば、嫁たるもの妻たるもののしたがう範囲は無際限といえる。子なき女は去るべしというのも、益軒として、実に奇妙と思える。人も知るとおり貝原益軒には有名な養生訓という本がある。いろいろ科学的には変なところがあるにしろ、養生という以上生理にふれているわけだのに、益軒は女が子供を持たない理由に夫の責任が過半であることを全く見ようとしていない。