Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
みっつのたから
三つの宝
Lesen Sie 三つの宝 (みっつのたから) von Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.156 Zeichen · 15 Bildschirme
わたしはたとい命を捨てても、この王女を助けて見せる。
王女 (驚いたように王子を見ながら)誰です、あなたは?
王子 (独り語のように)しまった! 声を出したのは悪かったのだ!
王女 声を出したのが悪い? 気違いかしら? あんな可愛い顔をしているけれども、――
王子 顔? あなたにはわたしの顔が見えるのですか?
王女 見えますわ。まあ、何を不思議そうに考えていらっしゃるの?
王子 このマントルも見えますか?
王女 ええ、ずいぶん古いマントルじゃありませんか?
王子 (落胆したように)わたしの姿は見えないはずなのですがね。
王女 (驚いたように)どうして?
王子 これは一度着さえすれば、姿が隠れるマントルなのです。
王女 それはあの黒ん坊の王のマントルでしょう。
王子 いえ、これもそうなのです。
王女 だって姿が隠れないじゃありませんか?
王子 兵卒や腰元に遇った時は、確かに姿が隠れたのですがね。その証拠には誰に遇っても、咎められた事がなかったのですから。
王女 (笑い出す)それはそのはずですわ。そんな古いマントルを着ていらっしゃれば下男か何かと思われますもの。
王子 下男!(落胆したように坐ってしまう)やはりこの長靴と同じ事だ。