Japanische Klassiker mit Furigana
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さんにんのそうまだいさく
三人の相馬大作
直木 三十五
Lesen Sie 三人の相馬大作 (さんにんのそうまだいさく) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 32.603 Zeichen · 66 Bildschirme
「津軽だ」
と、挟箱の金紋を見た侍が、叫んだ。
「津軽さんだ、津軽さんだ」
群衆は口々に、叫んだ。
「相馬大作じゃないか」
と、いった時、橋の下に、動揺している侍、白刃、その中に囲まれている人があるらしく
「津軽近江を討取ったのは、相馬大作じゃ。檜山横領の不義をたださんがため、相馬大作津軽公を討奪ったり」
群衆は、わーっと喚声を挙げた。津軽の駕籠は、すぐ、角の、酒井出羽の邸へ、押されるように入ってしまった。挟箱、草履、御槍の人々が、そのあとを、追って行った。駕籠脇の侍が二十人余り、橋の下の一人を取囲んで、白刃の垣を作っていた。
「やれやれ」
と、群衆が叫んだ。いろいろの人々が、四方から集ってきた。
「津軽が、討たれましたかい」
「さあ」
「何んしろ、大砲を打ち込んだからねえ」
「じゃ、駕籠は、木ッ葉微塵でしょうな」
「どこへ飛んじまったか、形も無えだろう」
「成る程ねえ」
橋の内部から、七八人の、棒をもった人々が、走ってきた。
「お役人だ」
「相馬大作ってのは、討たれたって話だが」
「何んの、影武者が、ちゃんと、七人あるんだ」
「じゃあ、この大作は?」
「これが、本物さ」
「あとの六人は?」