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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんにんのそうまだいさく

三人の相馬大作

直木 三十五

Lesen Sie 三人の相馬大作 (さんにんのそうまだいさく) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 32.603 Zeichen · 66 Bildschirme

Aozora Bunko

「大作を、召捕ろうと――それが、半日ちがいで、取逃すとは――」

「御尤も――」

右源太は、役人の脚元を覗いて

「それが、大砲で御座りますか」

「いかにも――」

右源太は、脚下へ、しゃがんで、大砲を叩いてみて

「紙?」

と、見上げた。

「紙らしく見受けますな」

「はははは、手遊びの――これは、嚇かしで、昔の楠公の――」

「めっそうな、お武家様。あんた、これで、この先一里余りの所にある御堂をめちゃめちゃに打ちこわしましてな」

「馬鹿らしい。それは、買冠りじゃ。余り、大作を恐れすぎている」

「いいえ、本当に――」

「その時は、青銅製で、嚇かしておいて、これで又、嚇かそうと、――元来、彼、相馬大作の先生、平山行蔵なる代物が、いかさま学者で、奇を売物にしているのだからのう」

と、いった時

「退け退け」

と、いう声がして、供を先に、後に、裏金陣笠の侍が、草の中から胸を出して、近づいてきた。

六

(埓も無い)

と、右源太は、山を降りながら、思った。

(相馬大作、相馬大作と、豪傑のように――来てみれば、左程でも無し、富士の山だ。紙の大筒など、子供欺しをしおって――万事、平山のやり方は、山師だ。