Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

さんじゅうろくねんまえ

三十六年前

森下 雨村

Lesen Sie 三十六年前 (さんじゅうろくねんまえ) von 森下 雨村 (もりしたうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.864 Zeichen · 6 Bildschirme

Aozora Bunko

それに他に大した競争雑誌はなく、寄稿家は型にはまった常連ときているので、足でとる原稿はほとんどなく、電話と手紙でたいてい用は足りた、というよりも娯楽雑誌などは常連の持込み原稿で結構間にあった時代である。

いまでも忘れられないことがある。欧州第一次大戦の幕が閉じた時、「太陽」で大戦記念の臨時増刊を出すことになり、ぼくに戦争勃発から終戦までの概要を一〇〇枚くらいでまとめてくれと、編集長の浅田江村氏から押しつけられた。つまり編集の手不足から無理矢理の押しつけである。ぜひなく引きうけたものの、終戦早々でまとまった材料がない。そこで文部省の大戦資料調査局へ出かけて頭を下げたわけである。すると、調査局の係員が雑誌の編集はいったいどれだけの人員でやっているかと聞くので、二、三人だと答えると、おったまげた顔をして、われわれは年四冊の資料調査報告書を出すのに、十二人の編集員で転手古舞いをしている。君たちはいったい毎月の雑誌を二人や三人で、どんなにしてこしらえているかと呑気にとられていたものだ。生真面目なそのころのお役所の編纂員には、われわれは手品師のように思えたかもしれないが、今日の編集者から見れば、嘘のような話とうけとられるだろう。