Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

さんじゅうねんごのせかい

三十年後の世界

海野 十三

Lesen Sie 三十年後の世界 (さんじゅうねんごのせかい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.140 Zeichen · 137 Bildschirme

Aozora Bunko

つまりこれだけのものがあると、本艇の目がうんと前方へ伸びたと同じことになる。たいへんちょうほうだ」

「なぜ、そんなことをするんですか」

「これは、もし前方に危険があったときは、偵察ロケットが感じて知らせてよこす。本艇はさっそく逃げることができる。偵察ロケットの方は破壊されてもかまわない。それには人間が乗っていないのだからね」

「音も聞けるわけですね。偵察ロケットにマイクをのせておけばいいわけだから」

「技術上は、そういうこともできる。しかしこの場合、音をきく仕掛はいらない」

「なぜですか」

「だって、月世界には空気がない。空気がなければ、音はないわけだ」

「ああ、そうでしたね」

月の噴火口

偵察ロケットは、三台も発射された。

それは小型のロケットで、砲弾のような形をしていた。

あと十二時間すると、月の上空へ達するそうである。

この光景はテレビジョンにおさめられ、地球へ向けて放送された。

「月世界って、そんなに危険なところですか。大地震でもあるのですか」

正吉はカコ技師のそばからまだはなれない。

「もう地震はないね。月世界はすっかり冷えきって、死んでしまった遊星だから」