Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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さんじゅうねんごのとうきょう

三十年後の東京

海野 十三

Lesen Sie 三十年後の東京 (さんじゅうねんごのとうきょう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 13.731 Zeichen · 28 Bildschirme

Aozora Bunko

こんなきゅうりなら、花が咲いてから一日乃至二日で、もぎとってもいいほどの大きさになります。りんごでもかきでも、一週間でりっぱな実となります」

「おどろきましたね」

「そんなわけですから、昔とちがい、一年中いつでもきゅうりやかぼちゃがなります。またりんごもバナナもかきも、一年中いつでもならせることができます」

「すると、遅配だの飢餓だのということは、もう起らないのですね」

「えっ、なんとかおっしゃいましたか」

技師は正吉の質問が分らなくて問いかえした。正吉は、気がついてその質問をひっこめた。まちがいなく五十倍の増産がらくに出来る今の世の中に、遅配だの飢餓だのということが分らないのはあたり前だ。

海底都市

動く道路を降りて丘になっている一段高い公園みたいなところへあがった。もちろん地中のことだから頭上には天井がある。壁もある。その広い壁のところどころに、大きな水族館の水槽ののぞき窓みたいに、横に長い硝子板のはまった窓があるのだった。

その窓から外をのぞいた。

「やあ、やっぱり水族館ですね」

うすあかるい青い光線のただよっている海水の中を、魚の群が元気よく泳ぎまわっている。