Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あるくこと
三好十郎の仕事 第三巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.472 Zeichen · 667 Bildschirme
胃がからっぽになると頭が昂奮するのだなあ。食欲と言語中枢の関係か――
誠 ……その腹がへったを、双葉に、あまり聞かせないで下さいと言ってるんですよ。
三平 しかし、へったのは事実だからね。
誠 そうでなくても、双葉はいつも一人で気をもんでいるんですから――あんまりヤイヤイ言われると、又倒れます。
三平 うむ。……そりゃ、まあ、なんだよ……うむ。ええと、おせいさん、どこい行ったかね?
誠 人が来て、それと一緒に出かけたらしいですよ。
三平 人? じゃ、厨川の方から誰か?
誠 いや、大工さんの――板橋の家を建てた大工の内のおかみさん――どうせ金の催促でしょう。
三平 しつこいなあ、どうも。すっかり焼けて灰になってしまった物の代価を、はたり取られてる。いや今の日本は公私ともに、すべてそれかもしれんなあ。
誠 ……せい子さんの、厨川の方のこと、片附いたんですか?
三平 さあ、まだだろう。
誠 だろうって――人ごとのように言うなあ。
三平 だって君、私とおせいさんは関係が有るが、私と厨川君とは、なんの関係も無い。おせいさんの元の亭主が厨川君であると言うのにすぎないんだからね。おせいさんが厨川へ戻りたきゃ、戻ることを押しとどめ得る者は居ないわけだ。