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Japanische Klassiker mit Furigana

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あるくこと

三好十郎の仕事 第三巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.472 Zeichen · 667 Bildschirme

Aozora Bunko

せい でも、私は表の畑に出ていましたし、先生は床の下に入っていらして――その留守に、入って来れば来れない事はないわけですけど――しかし、あれだけのパンが一人で食べられるでしょうか? これ位のが、たしか七つか八つは有りましたよ、ねえ双葉さん?

双葉 ――(泣きやんでいたのが、コックリをする)

三平 君は一体、なんだえ? うん? (一同を見まわして)はじめっから、逃げようとする気も無いらしいんだ。(男に)こら! (男頭を下げる。その腹の辺に手を当てて)やっぱり、こりゃ、みんな食ったんだねえ。えらい腹をしてる!

欣二 ハハハ。

せい どういう人でしょう、これ?

圭子 上野へんに、こんな風な人なら、ずいぶん居ますよ。……頭が馬鹿になっちまってるんだわ。

三平 なりから見ると、どうも、そうらしいね。

柴田 (まじめに、男の顔を正面から見て)君はなんと言う人かね?

男 ……(ふしぎそうに相手を見ている)

欣二 おい、なんとか言えよ。(男のアゴの下をくすぐるような事をする。男、人の良さそうな薄ら笑いをする)よ!

双葉 いいわ。もう、よしてちょうだい。もう。よしてちょうだい!

誠 (それまで椅子にかけたまま、若い男の方を穴のあくほど見つめていたが、双葉のヒステリックな声で、その方を見る)どうしたんだよ?