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Japanische Klassiker mit Furigana

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あるくこと

三好十郎の仕事 第三巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.472 Zeichen · 667 Bildschirme

Aozora Bunko

一升の米で地下足袋一足も買えねえなんて、おっそろしい世の中になっちまってよ。腹が煮えら。息子の死んだな無駄死にだもん、東京の大臣さんたちゃ、どうた量見か聞いて見てえよう、まったく。

農夫 ほえるな、バカ。早く苗取って来う。百姓はタンボだ、理屈こねている暇あ無え。

しげ そうよ、涙あこぼしている暇も無えずらよ! お前はそうた情無しだあ。

農夫 なにをこくだ、このアマあ! 行かねえと、ぶっくらわすぞっ!

鈴の音と下駄の音がコトコト行く。

向うから馬力が近づいて来る音。

馬方 (馬と共に歩きながら、軽い鼻歌)ハイ、イッサイコレワノ、パラットセと。鮎は瀬に住む、鳥ゃ木に止る、人は情のう――よう、婆さん、又行ってるなあ? どうだえ、ちったあ利きめがあるか、よ? へっへへ、(馬力の音が停る)ホントにお前、気が変なんかよ?(鈴の音がとまる)そうじゃあるめえ、キチゲのふりして、そうやってツラ当てに歩いてるだけずら?

そめ ……はい。(ビクビクしておじぎをしたと見えて鈴がちょっと鳴る)

馬方 ふだんの日は、ちっとも間ちがわねえでタンボ稼いだり子守してるつうじゃねえか? え、なんとか云えよ、どうだ、おらが誰だか、わかるかよ?