Japanische Klassiker mit Furigana
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あるくこと
三好十郎の仕事 第三巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.472 Zeichen · 667 Bildschirme
一番下等なエゴイズムだ! そうじゃないか? 内地に残っているすべての人だって同じだ。又、そいつは、負けた国の人間だけに限らん。勝った方の人間だって、それぞれの形で犠牲を払っている。苦しみや痛手は、お前達だけの専売じゃない! ……そりゃお前達は自分達の若い純粋さの一切を叩きこんで行った。それが、こうなって、全部ごまかされていたんだとわかれば、たまらんだろう。そりゃわかる。しかし、それが今更、どうなんだ? だからと言って、不良になって、ヨタって歩いたからって、なんとかなるか、それが? ……食おうと思った食物が、実は煮え湯だった、舌を焼いた。こりて、怒って、皿ごとひっくり返して踏みつけて、コナゴナにする。まるでヒステリィを起した犬っころのような――痛いのは自分だけだと思いあがった所から来るセンチメンタリズム――
欣二 ああ、犬っころだよ。センチだよ。ヒステリィさ。どうしたい、それが?
誠 仲間に対する気持が欠乏しているからだ。生きているのは自分一人ではない、仲間といっしょに、仲間の中に自分は生きている。従って自分の事は自分一人の事ではなくて、仲間みんなにつながっている、仲間全体の問題だと言う自覚がたりないからだ。