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Japanische Klassiker mit Furigana

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おりき

三好十郎の仕事 第二巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme

Aozora Bunko

みじめであっても無くっても同じ事さ。面白いじゃないか。みんな追っかけられてる。堀井さんは韮山に、韮山は本田に、本田は銀行に。そいで、それぞれ又別の奴を追っかけてる。佐田も、そいから君も、そいから俺も……ええと、俺もかな? いや、俺が一番ドンヅマリの終点かな。とにかく、なんにも持ってない俺が一番楽なようだ。フフフ、枝ぶりの良い樹は無いか? 少し俺もぶらさがりたくなった。

登美 (泣き声を上げて)三好さんの馬鹿! 三好さんの馬鹿! 三好さんの馬鹿!

三好 ハハ、馬鹿でもいい。馬鹿でいい。馬鹿は、死ななきゃ、治らない――と。馬鹿でいいんだ。……ありがたい!(深く頭を下げ、何かに向って二度も三度もお辞儀をする)ああ! 日々、好日! ありがたい。良い天気だ。……(いつの間にか、頬に涙がタラタラと流れ、光っている)

登美 なさけ無い! みじめだわ! なさけ無いわあ!

三好 なさけ無い事あ無い! ハハハ、なにを泣く?

登美 馬鹿よ!

三好 俺が馬鹿なら、君も阿呆だろ。いいさ。昔、仏、霊鷲山にいましき、と言う奴だ。……そら、お袖さんが鞍馬山をやり出した。(なるほど、上手奥で鞍馬山の最初の部分の大薩摩が、殆んど三味線の糸が切れんばかりの烈しさで鳴り出している)……(三好、無意識に左手で顔の涙をブルンと拭いて、気が附くと、レース編みの