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Japanische Klassiker mit Furigana

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おりき

三好十郎の仕事 第二巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme

Aozora Bunko

百姓 うーむ……

中年 なんしろ、あすこでもかしら息子が兵隊に出て以来、居まわりでやっている二町歩足らずでも精一杯だで……こうなると論でも無きゃ筋でもねえ。現にやれねえだからなし、話したからって法がえしは附かねえ次第だて――

百姓 ……すると、喜十に泣いて貰うほかに仕方が無え――

中年 その喜十がでさ、……なんしろへえ、須山さんや、なんなら年貢なぞ段当り一俵ずつへらしてもええと言うとるんじゃが、こんで、叩き分けの時分に較べりゃ先ず五俵からの儲けじゃが……俺あ、へえ、年貢が高えの安いのを言っとるんじゃ無え、たとえどんなに安くっても、いまどき、俺達みてえな、からっ小作、やってけねえものは、やってけねえ……甲府の娘の内も見てやんねえばならねえし、暮しが二手に分れていて物入りもかかる。このまま行けば両方とも首くくりもんだ。んだから甲府へ出て家を一つにして俺あ職工になる。行くなと言われる皆の衆の話はわかるけれど、そんじゃ、俺達の一家で首くくれと言うのか。……どうでも俺あ行く。行くのが悪ければ、仕方が無えから、俺とこ、好きなようにしてくれ。……こうだ。まるでもう、血相変えていやす。