Japanische Klassiker mit Furigana
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おりき
三好十郎の仕事 第二巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme
女 水、おとすんかい? 水おとす位の事なら、わしにだって出来るから。
百姓 おとすんじゃ無え、水口の温度見て来るだ。今日ら、少し煮えてるずら、今丁度稲あホキてる最中だからな、下手あするとしくじらあ、……(立停って)それとも、シゲにタンボの水加減、わかるか?(からかうようにニヤニヤして女を見る。女はモジモジしている)
中年 やあ、そいつはおシゲさん、やめにしときな。此処らの稲作のことで、そのばさまにかなう者は居るもんじゃ無え。(笑う)
百姓 ハッハハ。(笑いながら、上手のカシバミの叢を分けてサッサと歩み去る)
(短い間……谷の方へ降りて行きながら歌い出している百姓の歌の声)
青年 (貰ったおヤキを食べにかかりながら)……そんなに農作のことにくわしいんですかね、あのおばあさん?
中年 くわしいにも、なんにも、――わしら、これで農産の指導員みてえな事していますがね、年中叱られ通しだあ、ハハハ……こんで此処らあこんな山ん中だで、タンボでも畑でも、平坦地方とは加減がまるきり違いやすからね、そこで、なんせ、五十年からの功を積んでる仁だもの、喧嘩にゃならねえ。
青年 だけど、気の軽い、面白いおばあさんですね。