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Japanische Klassiker mit Furigana

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おりき

三好十郎の仕事 第二巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme

Aozora Bunko

人の事じゃ直きに泣き出す人が、自分の事では泣いてる暇も無えのづら。……腹ん中あ思うと、わしらが、へえ、いろんな事言って来られるわけのもんじゃ無えんだけど……へえ、つい、来るのでやすよ。……なんの事も無え時にゃ、おばさんの事なぞ、みんな、まるっきり思い出しもしねえ……苦しい目に会うと、急におばさんが恋しくなって逢いに来るだ……へえ、自分勝手なもんでやすよ。わしら――(涙を拭きながら、笑う)

青年 ……いや、私も、はじめ何でも無い唯のお婆さんだと思って……段々聞いていると、まるで、どうも……。はじめポッチリ雲が出て、なんでもない雲だと思っている間に気が附くとそいつが空一杯の入道雲になっている――船に乗っていると、そんな事があります。それと同じような気がします。びっくりしました。

女 ……(相手の言葉がよくは解らぬ)……そうでやすかね。

青年 しかも、自分では自分の大きさを知らずにいる。なんと言ったらよいか……私は、実は、非常にうれしい――うれしいと言うのも、変なものですが……ハハ(思い出したように軽く笑って)なんです……小さい時に別れたおふくろの事を考えていたら……あんなお婆さんに逢って……妙な気がします。