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Japanische Klassiker mit Furigana

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おりき

三好十郎の仕事 第二巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.279 Zeichen · 238 Bildschirme

Aozora Bunko

双方黙ったまま、かなり永い間叩き続ける。……その内に、はじめそれと気が附かぬ位に低く、次第にハッキリと聞きとれる程に高くなって、百姓がフンフンフンと鼻歌を歌っているのが聞こえる。……青年、それに気が附き叩く手を休めて、百姓を見ている……間)

百姓 ……(叩き終り、散り拡がった麦を両手で掻き集め、ムシロの端を掴んで盛り上げる。その間も無心に歌う鼻歌の声。……青年は、相手の歌をやめさせぬために、声をかけるのも、動くのも控へて、此方でジッと立ったままでいる。……百性は麦を盛り上げ終り)さて、と……(風に当ててふるうために、ムシロの隅の箕を取ろうとして、その尻にのせてある縫針の包と糸に気附き)ふん……(中年男と若い女の立去った方を振返って見た上で、二つを取り上げ、まじめな顔でそれらをユックリと見、しらべた上で、大事そうに帯の間にしまい込む)

青年 ……(百姓のユックリした動作を見守っていたが、フト顔色を動かし、胸のポケットから裁縫道具の皮ケースを取り出す)……おばあさん、これもあげます。

百姓 む?……そりゃ、さっきの?……俺に、くれるだと?(びっくりしている)