Japanische Klassiker mit Furigana
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しゃんはい
上海
横光 利一
Lesen Sie 上海 (しゃんはい) von 横光 利一 (よこみつりいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.628 Zeichen · 292 Bildschirme
足元の屋台の上に、斬られた鳥の首ばかりが黒々と積って眼を閉じているのを見ると、印度人を思い出した。彼は彼の横に、アムリがいるかのように呟いた。
「数の多いということは、ただ弾丸除けになるだけだ。」
「そうだ。」と参木は、不意に、自分にいわれたように返事をした。
事実、山口はアムリに逢うと、アムリの誇る「印度人の数の多数」を、いつもこの言葉で粉砕するのが癖であった。すると、アムリは山口の誇る日本の軍国主義を皮肉った。
――しかし日本の軍国主義こそ、東洋の白禍を救い上げている唯一の武器ではないか。その他に何がある。支那を見よ、印度を見よ、シャムを見よ、ペルシャを見よ。日本の軍国主義を認めるということは、これは東洋の公理である。――
山口は鋪道の上を歩きながら、ひとり過ぎた日のアジヤ主義者の会合を思い出して興奮した。その日は支那の李英朴が日支協約の「二十一ヶ条」を楯にとって悪罵した。山口はそれに答えて直ちにいった。
「支那も印度も日本の軍国主義を認めてこそ、アジヤの聯結が可能になる。然も僅かに日本の南満租借権が九十九年に延長されたということを不平として、われわれは東洋を滅ぼさねばならぬのか。