Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ふしのくすり

不死の薬

小川 未明

Lesen Sie 不死の薬 (ふしのくすり) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.534 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

家来は幾年となくその国じゅうを探して歩きました。そして、ついにこの国にきて、金峰仙という山のあることを聞いて、艱難を冒して、その山にのぼりました。

「そんな年老った家来が、どうしてあんな高い山にのぼったのだい。」

と甲が不思議そうにして丙に問いました。

「ほんとうに、あの山へはだれも上れたものがないというよ。」

と乙は声をそろえていいました。

「いつであったか、探検隊が登って、そのうちで落ちて死んだものがあったろう。それからだれも登ったものがないだろう。」

と甲がいいました。

「だけれど、その家来はいっしょうけんめいになって、登ったんだって、おじいさんがいったよ。」

と丙がいいました。

「そうかい。それからどうなったい。」

と熱心に乙と甲の二人が問いました。丙はまた語り続けました。

山へ登ると、巫女がいったように石の盃がありました。そしてその中に清らかな水がたまっていました。家来は携えてきた小さな徳利の中にその水を入れました。そして早くこれを携えて、国へもどって天子さまにさしあげようと思って、山を下りました。

家来は山を下って、海辺へきて、毎日その海岸を通る船を見ていたのであります。