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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅうとめとよめについて

与謝野晶子評論集

与謝野 晶子

Lesen Sie 与謝野晶子評論集 (しゅうとめとよめについて) von 与謝野 晶子 (よさのあきこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.148 Zeichen · 31 Bildschirme

Aozora Bunko

私の子供が私の外になくて私の自我の中に愛を以て抱かれているのを明かに見た。全く私の子供は私の内に浸透して不可分の関係になっている。私は私のように子供のある女に取って母性が重要なものであることを、子供を持つ他の婦人たちと共に実感することが出来た。

しかし私が母となったことは決して絶対的ではなかった。子供の母となった後にも、私は或一人の男の妻であり、或人人の友であり、世界人類の一人であり、日本臣民の一人である。また思索し、歌い、原稿を書き、衣と食とを工夫し、その他あらゆる心的労働と体的労働とに服する一人の人間である。私はそれらの一事一事を交代に私の生活の中心として必要である限りそれにじっと面して専心することを私の生活の自然な状態としている。

私は母性ばかりで生きていない。母性を中心として生きているように見える時にも私の自我には前に挙げたような私の他の諸性が、丁度人が現に見守っている一つの星を繞って無数の星が群を成しているように廻転している。そうしてそれらの諸性の一つが次の時には現在の中心である母性に代って私の生活の中心となり、更にまた他のものが次ぎ次ぎに代って行く。