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Japanische Klassiker mit Furigana

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りこんについて

与謝野晶子評論集

与謝野 晶子

Lesen Sie 与謝野晶子評論集 (りこんについて) von 与謝野 晶子 (よさのあきこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 50.402 Zeichen · 100 Bildschirme

Aozora Bunko

それで大人びていた自分は、恋愛などの心持も文学書に由って十二歳の頃から想像することが出来た。『源氏物語』の女の幾人に自分を比較して微笑んでいた事もあった。しかし異性に対する好悪の情はあったにせよ実際に自分自身の恋愛と名づくべき感情は二十三の歳まで知る機縁が自分の上になかった。常に自分の周囲の男女は都て不潔な人間だという気がして、それで書物の中の男女にばかり親んでいた。

一般に処女の恋愛は異性に対する好悪の情が好奇心に一歩を進めた所から生ずるという人がある。しかし自分には何らのそういう好奇心も感じなかった。自分の経験でいえば、性欲というべきものの意識は処女時代にない。性欲の記事を読んでも、男子のように肉体的に刺激せられる所は少しもない。これは男子と生理関係の相違が大変にあるらしい。或る特別な境遇に育った処女は知らぬこと、普通の処女は自分と同じであろうと想われる。専門学者から見たなら、処女の恋愛や男子に対する好き嫌いの感情にもその根柢には性欲が潜在しているかも知らぬが、処女には全くその意識が欠けているのではないか。もし処女にもあれば、性欲に対する好奇心があるだけであろう。