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Japanische Klassiker mit Furigana

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うぶやものがたり

与謝野晶子評論集

与謝野 晶子

Lesen Sie 与謝野晶子評論集 (うぶやものがたり) von 与謝野 晶子 (よさのあきこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 116.383 Zeichen · 233 Bildschirme

Aozora Bunko

楽堂の片隅に身を狭めながら自分相応の小さな楽器を執って有名無名の多数の楽手が人生を奏でる大管絃楽の複音律に微かな一音を添えようとするのが私の志である。

けれどそれは私の意識している私自身の志であって、私の個性から無意識に放射している私の自我には、他から見て柄にない自負や虚栄心が醜く現われているかも知れない。私は常にそれを恐れて反省せねばならぬと思い、また出来るだけ反省に力めている。

私は私の自我を堅実にしたい、新しくしたい、増大したいという希望と、その希望を次第に遂行しつつあるという自信と歓喜とを持っているが、私の現在の内生については何ほどの自負をも持っていない。私に断えず附き纏っているものは自負の反対に立つ不足不備の意識と謙抑羞恥の感情とである。

*

しかし私も時として思い掛けない自負を他から激発せられて意識することがある。それは私を理解しない人、もしくは私に反感を持っている人が、私自身に謙抑している以下に私の価値を引下げて私を是非した時のことである。そういう時に私は単純な本能的の怒を覚えると共に私にも私だけの恃むべき価値を備えていることをその人に対して誇りたいような気持になるのである。