Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

せかいのいっかんとしてのにほん

世界の一環としての日本

戸坂 潤

Lesen Sie 世界の一環としての日本 (せかいのいっかんとしてのにほん) von 戸坂 潤 (とさかじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.338 Zeichen · 422 Bildschirme

Aozora Bunko

うっかりしていると目前の事実とまるで正反対なことを平然と説き出すからである。

之はデマゴギー・ジャーナリズムの模範的な例として適当ではあるが、日本の人民戦線の話しとしては勿論適当とはいえぬ。之に較べて著しく一応の態をなしているのは赤松克麿氏の書いたパンフレットである。氏は日本の人民戦線による反ファッショ運動は、軍部を相手とする運動であると断じた後、こう結論している。

「今や国政を一新し内外にわたる国策を断行し、輝しき躍進日本の姿を以て民族的雄図を行なわんとする時代に当面して、国民は一致団結、熱烈なる民族主義の旗の下に邁進しなければならぬとき、人民戦線の如き民族精神を否定し、国策断行を妨害し、国防を破壊し結局において祖国を亡国的危地に陥れんとするが如き、運動の発生し、成長することは、国民の最も戒心を要する重大問題である」云々。

人民がその共通の利害の下に統一的な戦線を有つということが即ちその人民を国民とする処の国家そのものの破滅することだとすると、之は何という不可思議な国家であろう。まるで之では国家の利益と人民の利益とは先天的に相容れないかのようだ。