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Japanische Klassiker mit Furigana

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せかいのいっかんとしてのにほん

世界の一環としての日本

戸坂 潤

Lesen Sie 世界の一環としての日本 (せかいのいっかんとしてのにほん) von 戸坂 潤 (とさかじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.338 Zeichen · 422 Bildschirme

Aozora Bunko

そこで膨大な全予算そのものに反対するということになる。即ち既成政党は直接軍部に面接せずに、反政府という態度を取るのを原則にしようとする。たまたま特に地主的な政友会では、浜田氏が軍部に当ることになり、もっと事態が変調で資本主義そのものさえが危いと錯覚された二・二六事件直後には、ブルジョア的政党たる民政党も亦、斎藤氏を立てて軍部に当らせた。だが、いずれにせよ、国防予算そのものを直接に検討することは不可能なのである。

けれども既成政党が、その自由主義に立て籠ろうとするのは、単に彼等の宿命に従ったというだけではない。勿論、資本の直接圧力だけで動いているのでもない。また、ただの政党の習性や感情の向き方から来るのでもない。既成政党は資本家地主のものではあるが、政党人そのものは資本家や地主としてではなく、とにかく政治家として物を云わなければ話しにならぬ。そこで彼等には、何等かの大義名分と正義とのレッテルが必要だ。そこで世論といい、民衆の声と云い、国民の生活利益というものが武器となる。既成政党の今日の態度を観念的にバックしているものは、一部の、したり顔の、評論家などが何と云おうと、世論と国民の生活利益の観念となのだ。