Japanische Klassiker mit Furigana
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ちょうさきかん
中井正一評論集
中井 正一
Lesen Sie 中井正一評論集 (ちょうさきかん) von 中井 正一 (なかいまさかず) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 129.229 Zeichen · 256 Bildschirme
の自分にめぐりあうことであることを、繰り返し繰り返して考えてきたのである。自然を見て、美を感ずるにしても自分が自分の中に安んずるというような、解放されたこころもちを感ずることと自分はいったのであるが、しかし、安んずるといっても、すっかり手足を伸ばしてグーグー寝込んでしまったのでは駄目である。自分が自分自身の無理なもの、無駄な飾り、いらない重たいものから抜けだして、日に新しく、日に日に新しく自由な、ほんとうのものになるということの中には、常にまといつく古いもの、進みいこうとする足もとに群がってやってくるタックルのようなものを鋭くはらい捨て、脱落し、脱走するある切実なものがあるわけである。万葉時代から中世にかけての自然に対決するこころも、いわば「さやけさ」、「清明」きよくすがすがしきものも、やはりかかるすべてを脱した虚なるものである。わび、すきというけれども、そのすべてが、重くるしいもの、無理なものをふり捨てて、みな深く切実な一心の集中によって、心の飾りをふり捨て、深い沈潜となり、人生の寂しいまでの奥底を見せることなのである。しかしやがてこれが、だんだん言葉の遊びとなり、マニエールとなるのである。