Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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なかみとけいしき

中味と形式

夏目 漱石

Lesen Sie 中味と形式 (なかみとけいしき) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.539 Zeichen · 31 Bildschirme

Aozora Bunko

例えば進化論とか、勢力保存とか云うとその言葉自身が必要であるばかりでなく、実際の事実の上において役に立っています。けれども悪くすると前申した子供や門外漢と同じように、内容にあまり合わない形式を拵えてただ表面上の纏りで満足している事が往々あるように思います。この間私は或学者の書いた本を読みました。それはオイケンと云って、近頃独逸で、有名な学者の著わしたものであります。もっともたくさんの著述のうちでごく短かい一冊を読んだだけでありますが、とにかくその人の説の中にこういう事が書いてありました。現代の人はしきりに自由とか開放とかいうような事を主張する。同時に秩序とか組織とか云うものを要求している。一方では束縛を解いて自由にして貰わなければたまらないと云っていながら、一方では(例えば資本家というようなものが)秩序とか組織を立てなければ事業が発展しないと騒いでいる。が、この二つの要求を較べると明かに矛盾である。――ここまでは宜しいのです。しかしオイケンはこの矛盾はどっちかに片づけなければならず、また片づけらるべきものであるかのごとき語気で論じていたように記憶していますが――すなわちそういうように相反する事を同時に唱えておっては矛盾だから、モッと一纏めにして、意味のある生活を人がやって行かなければならぬというような事