Japanische Klassiker mit Furigana
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なかむらなかぞう
中村仲蔵
山中 貞雄
Lesen Sie 中村仲蔵 (なかむらなかぞう) von 山中 貞雄 (やまなかさだお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.567 Zeichen · 47 Bildschirme
老人が、
T「仲蔵は、明日も
舞台へ上るとの事」
驚く雪枝。老人が、
T「出れば
きっと殺される!」
と言い放ったきり、老人は凝っと一点を見つめた儘動かない。
雪枝が、
T「憎いのは
此村大吉とか仰しゃる
御武家様……」
弱い者が強い奴への果敢ない反抗です。
「いくら、いくら……
T「酔狂にも
程がある……」
悲痛な叫びは老人の胸を掻きむしった。
T「可哀そうな兄さんの
出世の道
妨げたばかりか」
雪枝尚も叫ぶ。
T「妾達親娘の
たった一ツの幸福まで
ブッ壊して……」
後は涙に声もなし。
嘉助老人の眼光の鋭さは何事か決心する所あるらし。(F・O)
翌朝――
猿若町に櫓の太鼓
鳴り響けば
鳴り響く櫓太鼓――
=(F・I)お光の茶店(朝まだき)
駕籠が一丁待っている。茶店の戸を開けてお光に送られ飛び出した仲蔵。
T「名残りは尽きぬ!
随分達者で……」
サッと駕籠に乗る。
見送るお光の涙顔。(急速にF・O)
=(F・I)物部の家
嘉助老人おっとり刀で飛び出さんとするのを雪枝が縋って「何処へ?」
老人が「何処へとは知れた事
T「老いさらばえた
此の命
伜の役に立てて来る!」