Japanische Klassiker mit Furigana
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いぎょ
中谷宇吉郎集 第七巻
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 中谷宇吉郎集 第七巻 (いぎょ) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.841 Zeichen · 111 Bildschirme
むやみと小説ばかり読んでいて、試験勉強などは、ちっともしなかった。それでも頭が良いので、四番か五番以下に落ちることはなかった。そのうちに自分でも小説を書き出して、啄木ばりの歌もたくさん作っていた。たしか中学五年の時だったと思うが、その歌を集めて出版した。猛烈な恋愛至上主義の歌集であったが、ああいうものが、ある質実剛健一点ばりの中学から出現したのだから、まことに不思議である。前にいった中村老将軍など、どういう顔をしたか知らないが、歌集を出版したものは停学という規則はなかったとみえて、喜八君は、無事めでたく卒業することができた。いずれにしても、今の中学生からみたら、ずいぶん早熟なものであった。
この出版が口火になったのだろうと思われるが、その後中学では、文芸熱が大いに流行した。亡くなった私の弟なども、すっかりかぶれてしまって、四、五人で同人雑誌を作るというところまで進展して行った。弟は私や喜八君とは二級下であったが、四年生ごろには、本式に印刷をした立派な同人雑誌を出していた。金は多分母親からせびり取ったものだろうと思う。この同人雑誌の中に、弟は「独創者のよろこび」