Japanische Klassiker mit Furigana
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「もくせい」ごうのなぞ
中谷宇吉郎集 第六巻
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 中谷宇吉郎集 第六巻 (「もくせい」ごうのなぞ) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.784 Zeichen · 269 Bildschirme
ただこの土地では、冷害というものはない。夏中雨はほとんど降らず、毎日太陽がかんかん照りつけ、気温は高すぎるくらいである。しかし冷害がない代りに、雹の害がある。雹は非常に恐しいもので、ひどいやつが来ると、作物は全滅、一年間の辛苦が一瞬にして皆無になってしまうことがある。それで経営上からいえば、北海道で四年に一度くらい冷害があることと、コロラドでやはり三、四年に一度雹害があることとが、丁度釣り合い、あと作付期間は両者ほとんど同じということになる。
こういう風に考えてみると、コロラドの農業も、決して有利な条件下にあるとはいえない。いろいろ問題になる北海道や東北の単作地帯の農業と似たような、不利な気象条件のもとに行なわれている農業である。そういうところで、前に述べた前田氏の農場のような恵まれた農業が経営されている点を、今少し吟味してみる必要がある。
暖房、水洗便所附きの立派な二階家に住み、子供八人をちゃんと教育し、自家用自動車は二台持っている。一台は農場通い用に使うシボレーで、今一台は町へ出かけて行くためのビュイックである。トラクター類は、各種合計八台、トラックは四台持っている。