Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

らんぽぶんせき

乱歩分析

大下 宇陀児

Lesen Sie 乱歩分析 (らんぽぶんせき) von 大下 宇陀児 (おおしたうだる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.427 Zeichen · 17 Bildschirme

Aozora Bunko

私はずいぶん長く彼とつきあってきている。でも、本気になって彼を語ったことは一度もない。この機会に、それをやらせてもらおうとも考えるわけだ。

私が乱歩について、オヤと眼を瞠る気持になったのは、あの戦争の最中、これもかなり形勢が逼迫してきた頃のことだった。

彼が三田から、今の住居の池袋三丁目、土地では駅を中心にしてそれら一帯を西口と呼ぶが、その西口の立教前へ移転してきたのは昭和九年の六月三十日、雨のパラつく薄曇りの日であったが、その同じ日に私の方は、大塚から、今の住所の雑司ヶ谷五丁目、池袋東口の鬼子母神近くへ移転してきた。

この同じ日の移転は、申合せをしたのでもなんでもなく、全く偶然の一致だった。位置は、国電の線路をはさんで、東西に対照的になっている。歩いて、十五分ほどの距離である。私はブルドッグやグレートデンを飼っていて、それが自慢だったから、立教の構内をぬけて彼を訪ねて見せに行き、彼もまたこちらへやってきて将棋をさした。あいにくなことに彼は生き物を飼うことに趣味をもたない。グレートデンを見ても、一向ほめてくれず、また私が白い鸚鵡を飼っていて、これも自慢して見せたけれども、鸚鵡のとまり木にとまっている姿を見て、ただ、「たいくつだろうな。