Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にせんねんせんそう

二、〇〇〇年戦争

海野 十三

Lesen Sie 二、〇〇〇年戦争 (にせんねんせんそう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 34.367 Zeichen · 69 Bildschirme

Aozora Bunko

「なんじゃ、闇夜? はて、もう日は暮れていたのか」

「直に、現場を空と海との両方より大捜査いたしてございまするが、何者も居りません、結局、残りましたのは、あの怪しい花火が、前後三回にわたってうちあげられ、附近を昼間のごとく明るく照らしたばかりにございます」

「ふーん。はてな……」

と大総督は、椅子の蔭に平つくばる密偵司令官ハヤブサと、おどろきの眼と眼とを見合せた。

トマト姫

大総督スターベア公爵は、祝酒の酔いが、さめかかったのを感じた。

「おい、司令官ハヤブサ。本当に、のこるくまなく捜索してみたのかね。そして、猫の仔一匹見つからなかったのかね」

司令官ハヤブサは、蒼白な顔色で、大総督の足許に、身体をこまかく震わせていたが、

「はい、そのとおりでございます。小官はあらゆる捜索機関に命令を下しまして、念入りに取調べさせたのでございますが話のとおり、全く猫の仔一匹どころか、鼠一匹いないのでございます」

「ほほほほ、それはあたり前の話だわ」

と、とつぜん、横合から、無遠慮に笑いごえをあげたものがあった。

「なにッ」

大総督と司令官とが、こえのする方へふりかえったとき、そこには九つか十ぐらいの、かわいらしい下げ髪の女の子が立っていた。