Japanische Klassiker mit Furigana
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ふたつのじょぶん
二つの
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 二つの (ふたつのじょぶん) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 115.903 Zeichen · 236 Bildschirme
探して行くうちに、辛うじて降り口が見つかる。その下は軟い粉雪が膝を没するくらいふんわりと積っている。スロープはかなり急であるが、この雪ならば、直滑降だって出来そうである。全身をかくすほどの猛烈な雪煙を立てながら滑降して行くと、間もなく樹林地帯にはいる。嶽樺らしい闊葉樹の大木が、すくすくと立ち並んでいる。スラロームを描きながら、この立木の間を縫って、どこまでも滑って行く。ところどころちょっとした崖がある。おっと、ジャンプ・クリスチャニア。二十メートルも崖に沿って歩くと、また道が開けている。あと十分も滑降すれば、忠別上流の奥忠別である。水はまだほとんど出ていないので、流れは細い絹糸のように、黒くうねうねと広い河原の中を曲って流れている。こういう奥地へ行くと、私はいつも登りはスキーに海豹をつけて登るのであるが、降りはスキーを脱いで、両手に引きずりながら、直歩降をすることにしている。その方がけっきょく速いからである。そして急斜面が過ぎたら、スキーをはいて滑走に移るわけである。しかし航空写真の上では、どんな急斜面でも、自由自在に滑り廻ることが出来る。スキーの醍醐味は、この写真をもらってから、初めて味わったといっていいかもしれない。