Japanische Klassiker mit Furigana
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ふたつのじょぶん
二つの
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 二つの (ふたつのじょぶん) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 115.903 Zeichen · 236 Bildschirme
ただ詩によってのみ、それに対する共感が得られるのではなかろうか。この場合詩もそれを捉えることは出来ないので、ただ共感を与えるだけであると思われる。というよりも、それを捉えたら、もはやそれは詩でなくなるのであろう。
早行石上水
暮宿天辺煙
は流離の悲しみに先立つ悲哀に対して、読む者の心をひらかしめるのであろう。
いやに悲哀ばかりを挙げるようであるが、別に悲哀と限った話ではない。どうせ捉えられないものであるから、巧い表現は出来ないが、意識に上る以前のわれわれの感覚、それには悲哀に先立つ悲しみもあろうし、歓喜に先立つ喜びもあろうが、それ等に対する共感に、引き金の役目を果すものが詩の一つの要素なのであろう。そしてその引き金が巧く働けば、それが勘所にひびくのであろう。こういう風に考えれば、少くも話がたいへん分り易くなることだけは確かである。
今までのところでは、意識に上る以前の感覚の集積というような言葉を使って来たが、これは実は感覚に限った話ではない。もっと複雑な感情や情操をふくめた広い意味の精神活動にも、これと似た現象があるように思われる。厳密に分析をしてちゃんと組立てれば、筋を通すことも出来、従って文章に現わすことも出来るはずであっても、実際には余りに複雑であり、又微妙であるために、そういう分析をして筋を通すことが