Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ふたりのおとうとたちへのたより

二人の弟たちへのたより

宮本 百合子

Lesen Sie 二人の弟たちへのたより (ふたりのおとうとたちへのたより) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.652 Zeichen · 6 Bildschirme

Aozora Bunko

さぞ、こういう時もあるのだろうと思って。あなたの丈夫なのは分っているが、馬もどうぞ丈夫なように、と心から思います。お兄さんに時々手紙かきますか? いつか達ちゃんの手紙に、あなたが、うちにいたときはまとまった口もきかないようであったのに、そちらへ来てからよこす手紙には面白いことが書いてあって、と嬉しそうでした。

どこかわからないが、今あなたのいるところは、日露戦争の時、亡くなった御父上の行かれたところだそうですね。さぞ深い感慨をもって山々を眺めていることでしょう。(もしその辺に山があるならば、というわけです)

野原の様子も随分変りました。あの辺一帯は全く新興地帯で、トラックの往復もはげしくなったので、島田川の堤の上の道幅がカーブのところではすこしずつひろくなりました。島田市の先からもうチラホラ朝鮮の人のバラックが建っていて、夕方など通りがかると夕餉の煙と明笛の音がきこえたりします。

前の河村さんで兎を相当どっさり飼っていることは知っているでしょうか。線路沿いの三角の空地のところに、段々の巣箱をつくってそのなかにアンゴラや何かがいます。去年は雨が多すぎて兎の体にわるかったそうですが、今年は又土瓶水という有様で、兎はどうだったでしょう。