Japanische Klassiker mit Furigana
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にしょうじょ
二少女
国木田 独歩
Lesen Sie 二少女 (にしょうじょ) von 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.398 Zeichen · 16 Bildschirme
「用というのは大概解って居ますが、色々話もあるから一寸お上んなさいよ。」
「そう、あの局の帰りに来ると宜んだけど、家に急ぐ用が有ったもんだから……」
といい乍ら二人は中に入った。
入ると直ぐ下駄直しの仕事場で、脇の方に狭い階段が付ていて、仕事場と奥とは障子で仕切てある。其障子が一枚開かっていたが薄闇くって能く内が見えない。
「遅く来って御気毒様、」と来た少女は軽く言った、奥に向て。
「どう致しまして、」と奥で嗄た声がして、続て咳嗽がして、火鉢の縁をたたく煙管の音が重く響いた。
「この乱暮さを御覧なさい、座る所もないのよ。」と主人の少女はみしみしと音のする、急な階段を先に立て陞って、
「何卒ぞ此処へでも御座わんなさいな。」
と其処らの物を片付けにかかる。
「すこし頼まれた仕事を急いでいますからね、……源ちゃん、お床を少し寄せますよ。」
「いいのよ、其様してお置きなさいよ、源ちゃん最早お寝み、」と客の少女は床なる九歳ばかりの少年を見て座わり乍ら言って、其のにこやかな顔に笑味を湛えた。
「姉さん、氷!」と少年は額を少し挙げて泣声で言った。
「お前、そう氷を食べて好いかね。