Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ごかいのまど

五階の窓

平林 初之輔

Lesen Sie 五階の窓 (ごかいのまど) von 平林 初之輔 (ひらばやしはつのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.840 Zeichen · 30 Bildschirme

Aozora Bunko

「わたしはまず、第一に主任が、被害者があのビルディングの五階の窓から突き落とされたのだと断定なさったことに少々疑いを持っているのです」

「ほほう。ではなにかね、被害者は五階の窓から突き落とされたのじゃないと言うんだね?」

「少なくとも、五階の窓以外のところから落ちても、死体があの場所にあり得ると考えるのです」

「なんだ、そんなことか、何かと思ったら」

と、恒藤主任は少なからず軽蔑の色を口辺に浮かべながらそっぽを向いた。

「二階から屋上まで、落ち場所が五カ所ありますからね」

と、冬木刑事は主任のほうは見向きもせずに言葉を続けた。

「で、きみは被害者がどこから落ちたと言うんだね?」

「落ちたと申し上げるのではなくて、落ちたとすれば落ち場所が五カ所あり得ると申し上げたのです。が、わたしは被害者は、おそらく五階の窓からもそのほかの四つの場所からも、落ちたのでも突き落とされたのでもなかろうと思うのです」

「ふん、そりゃまた妙な考えだね」

と署長はもう一度、冬木のほうへ椅子をすり寄せた。

恒藤はばかげた囈語はもう聞いておれんというような様子を露骨に示しながら、椅子を立ち上がって室内を歩きはじめた。