Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ごかいのまど

五階の窓

平林 初之輔

Lesen Sie 五階の窓 (ごかいのまど) von 平林 初之輔 (ひらばやしはつのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.840 Zeichen · 30 Bildschirme

Aozora Bunko

ポケットから鍵を取り出して、震える手先で鍵穴へ突っ込んで、ぎりっと回した。

「どうも晩くなってすみません」

と警官にしてはばかに丁寧な挨拶をしながら入ってきたのは、さっきの若い刑事であった。

冬木刑事は野田がストーブの傍へ持ってきた椅子にどかりと腰をかけて、野田と向かい合った。

「急に思い出したものだから、ちょっとお訊ねしようと思って来たのですがね」

冬木は朝日(当時の煙草の銘柄の一つ)の袋をポケットから出して、ガスで火をつけながら言った。

「それよりも前に、社長室のドアはまだだれも開けないでしょうな?」

刑事はちょっとドアのほうへ目をやった。

「はい、そのままにしてあります」

「実は、庶務の北川さんがたいへん不利な立場に立っておられるのでね、そのことでもう一度、あなたからはっきりお訊きしたいと思って来たのですが、北川さんが最後に社長室へお入りになった時刻は、さっきあなたがおっしゃった時刻に間違いありませんね?」

「はい、確かに四時十五分でした」

「それから社長室を出られたのは?」

「それから間もなくでした」

「間もなくというと?」

「そうですね。三分間か、せいぜい五分たったかたたないうちです」