Japanische Klassiker mit Furigana
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じんぞうにんげんのひみつ
人造人間の秘密
海野 十三
Lesen Sie 人造人間の秘密 (じんぞうにんげんのひみつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.664 Zeichen · 38 Bildschirme
「フリッツ大尉。これは、どうもへんですぞ」
と、彼は、大きなこえで、どなった。
大尉は、びっくりしたような顔になって、箱の中にひそんでいた技師を、そばによびよせ、
「なにが、へんだ」
と、きいた。
「なにがって、エッキス光線で、今の人造人間の腹の中をみていたのですが、腹の中にあるたくさんの歯車のうちで、ついに一度もまわらなかった歯車が二個ありました。へんじゃありませんか」
技師は、熱心を面にあらわしていった。
「まわらない歯車が二個もあったか。どうしたわけだろう」
と、大尉は私の顔を、じろりと睨んだ。
だが、何を、私が知っているものか。
「あらゆる号令は、かけてみたつもりだが、はて、へんだな」
と、大尉は、なおも解せぬ面持で、広い額を、とんとんと拳で叩いた。
「なぜだろうな、セン。説明したまえ」
「私が、なにを知っているものですか。あの筒の中に、こんなすばらしい設計図が入っていると知ったら、私は、あんなところにぐずぐずしていませんよ」
「ふしぎだ。が、まあ今日のところは、これでいいだろう」
と、フリッツ大尉は、試験の終了を宣したのであった。
私たちは、檻を開いて、外に出たが、そのとき大尉は、私に向い、