Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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じんぞうにんげんエフし

人造人間エフ氏

海野 十三

Lesen Sie 人造人間エフ氏 (じんぞうにんげんエフし) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 53.879 Zeichen · 109 Bildschirme

Aozora Bunko

そのときはもう、張は死骸のようにのびていた。

船長のところへしらせがいったので、やがて彼は船具室までおりてきた。

「おい、張。なにもかも、もうすっかり白状したがいいぞ」

「ううっ――」

「白状すれば、お前の罪をゆるしてやるといっているのが、わからないか。おい、張、さっきお前は、正太という船客の顔をみて、なぜおどろいてにげだしたのだい」

「ああっ、それは――」

「こっちにはすっかりわかっているんだ。はやく白状しただけ、お前の得だぞ」

「ああ、もういいます」と張はくるしそうにいった。

「――が、あの子供、そこにいると、わたしいえない」

「あの子供のお客さんはこの船具室にはいないよ」

「ほんと、あるな。では、いう。わたし、あの子供にたのまれた」

怪火

中国人コックの張は、意外にも、煙をだすボールを海のなかへなげこむことを、正太少年にたのまれたと白状した。

「ええっ、あの正太さんに頼まれたというのか」

まさかとおもったのに、張が正太に頼まれたといったものだから、船長もことの意外におどろいた。もしや張が、同じ姿の少年である正太を、同じ人とみまちがえたのではないかと念をおしたが、張はつよくかぶりをふって、