Japanische Klassiker mit Furigana
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じんぞうにんげんじけん
人造人間事件
海野 十三
Lesen Sie 人造人間事件 (じんぞうにんげんじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.654 Zeichen · 30 Bildschirme
しかしなんという真青な顔だ。
「うむ、なにかあったな」
帆村はドキンとした。
女は濃いグリーンの長いオーヴァを着ていた。車を返すと、非常に気がせくらしく、受付の呼鈴にとびつくようにして釦を押した。
「ハロー、ウララさん。いまごろどうしましたか」
突然奥の方から外国なまりのある男の声がした。見ると丁度このとき、病院の中から一人の若い西洋人が医師の持つ大きな鞄を抱えて現れた。
「おおジョン。まあよかった。あたし、貴方に会いにきたところよ。とっても大変なことが起ったわよ」
「大変なこと? 大変というとどんな大変ですか」
「今家に帰ってみるとあの人が死んでいるのよ。あたしどうしましょう」
「おう、あの人が――あの人が死にましたか。私、すぐ診察に行きましょうか」
「診察ですって、まあ。そんなことをしてももう駄目ですわ。あの人の頭は石榴のように割れているんですもの」
「石榴というと」
「滅茶滅茶になって、真赤なんです。トマトを石で潰したように……」
「おおそれは大変! どんな訳で、そんなひどい怪我をしたのですか」
「どうしてですって」女は意外だという面持で、外人の顔を見上げた。
「……貴郎の御存知ないことを、どうしてあたしが知っているものですか」