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Japanische Klassiker mit Furigana

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にんげんソーセージ

人間腸詰

夢野 久作

Lesen Sie 人間腸詰 (にんげんソーセージ) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.648 Zeichen · 43 Bildschirme

Aozora Bunko

その中に毎日毎日アンマリ長いこと海の上ばっかりを走って行くのに気が付くと妙なもので、理窟は呑込んでいる癖に、何となく心配になって来ました。今でも初めて洋行する人は、よくソンナような頭のヘンテコになる病気にかかるんだそうで、熱ぐらいあったかも知れません。別に何ともないのに、何だかミンナが欺されて島流しにされるんじゃねえか。佐渡が島へ金坑掘りに遣られるんじゃねえか……なんて考えているとドウモ頂くものが美味しく御座んせん。毎日毎日そのライスカレーとシチウとコロッケに飽きちゃったのかも知れませんがね。

その中に船の中で演芸会が初まりました。あっしがステテコを踊ることになったんで……船の中に派手な三桝模様の浴衣と……その頃まだ団十郎が生きておりました時分で……それから赤い褌木綿と、スリ鉦、太鼓、三味線なんぞがチャント揃ってたのには驚きましたよ。

当日になると中甲板の五六百人ぐらい這入る広間に舞台が出来て、そこへ一等の船客から吾々特別三等の連中まで一パイになって見物するんで、皮切りにヒョウキンな西洋人の船長が飛出して西洋手品を初める。ナカナカ鮮かなもんでしたが、これあ当り前でさあ。