Japanische Klassiker mit Furigana
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がんりゅうじま
仇討二十一話
直木 三十五
Lesen Sie 仇討二十一話 (がんりゅうじま) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.854 Zeichen · 35 Bildschirme
第一に小次郎を恐れて逃げるなら別に今には限らないし、試合を避けるなら口実として病気、主命といくらでもある。多分下の関へ行ってそこから向島へ渡るつもりだろうと考えたが、とにかく在所を探してと二三の家来を出して、下の関の宿屋を求めさせた。すると果して船問屋小林太郎左衛門の家に居た。主命を告げると武蔵一書をかいて家臣の者に渡す。文に曰く、
明朝仕合ノ儀ニ付キ私、其許様御舟ニテ向島ニ可被遣之由被仰聞、重畳御心遣ノ段忝奉存候、然共今回小次郎ト私トハ敵対ノ者ニテ御座候、然ルニ小次郎ハ忠興様御船ニテ被遣私ハ其許様御船ニテ被遣ト御座候処、御主人ヘ被対如何ト奉存候、此儀私ニハ御構不被成候テ可然奉存候、此段御直ニ可申上ト存候ウトモ御承引ナサルマジク候ニ付、態ト不申候テ爰元ヘ参居シ、御船ノ儀ハ幾重ニモ御断申候、明朝ハ爰元船ニテ向島ヘ渡候事、少シモ支無御座候、能時分参可申候間、左様ニ可被思召候已上
宮本武蔵