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Japanische Klassiker mit Furigana

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ふらんすぶんがくとぼく

仏蘭西文学と僕

芥川 竜之介

Lesen Sie 仏蘭西文学と僕 (ふらんすぶんがくとぼく) von Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.415 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

それからド・モオパスサンは、敬服してもきらいだった。(今でも二、三の作品は、やはり読むと不快な気がする)それからどういう因縁か、ゾラは大学へはいるまでに、一冊も長篇を読まずにしまった。それからドオデエはその時代から、妙に久米正雄と似ている気がした。もっともその時分の久米正雄は、やっと一高の校友会雑誌に詩を出すくらいなことだったから、よほどドオデエのほうが偉く見えた。それからゴオティエはおもしろがって読んだ。なにしろ絢爛無双だから、長篇でも短篇でも愉快だった。しかし評判の「マドモアゼル・モオパン」も西洋人のいうほどありがたくはなかった。「アヴァタアル」とか「クレオパトラの一夜」とかいう短篇も、ジョオジ・ムウアなぞがかたじけながるように、渾然玉のごとしとは思われなかった。同じカンダウレス王の伝説からも、ヘッベルはあの恐るべき「ギイゲスの指輪」を造り出している。が、翻ってゴオティエの短篇を見ると、主人公の王様でもなんでも、いっこう溌溂たる趣がない。ただしこれはずっとのちに、ヘッベルの芝居を読んでいた時、その編輯者の序文の中に、ことによるとゴオティエの短篇が、ヘッベルにヒントを与えたのかも知れないという、もっともらしい説をあげていたから、またゴオティエを引っぱり出してみて、その感を深くしたような次第である。