Japanische Klassiker mit Furigana
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れいこせいめいむろく
令狐生冥夢録
田中 貢太郎
Lesen Sie 令狐生冥夢録 (れいこせいめいむろく) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.496 Zeichen · 14 Bildschirme
「貪官汚吏は、賄賂を取って法を曲げるので、金のある者は罪を逃れ、貧しい者は罪になる、これはこの世ばかりと思っていたのに、冥府はこれよりもえらいと見える」
そこで※(「言+饌のつくり」、第3水準1-92-18)は詩を作った。
一陌の金銭便ち魂を返す
公私随所に門を通ずべし
鬼神徳の生路を開くあり
日月光の覆盆を照すなし
貧者何に縁ってか仏力を蒙らん
富豪容易に天恩を受く
早く善悪都て報なしと知らば
多く黄金を積んで子孫に遺さん
詩が出来ると※(「言+饌のつくり」、第3水準1-92-18)は面白そうにそれを朗吟した。
その夜※(「言+饌のつくり」、第3水準1-92-18)は、自分の室で独り燭を明るくして坐っていた。もうかなり夜が更けて四辺がしんとしていた。
※(「言+饌のつくり」、第3水準1-92-18)の頭には楮幣を焚いたがために甦ったという烏老のことや、昼間に作って朗吟していた詩の文句などがいっぱいになっていた。※(「言+饌のつくり」、第3水準1-92-18)は何かしら誇りを感じて得意になっていた。
室の中へ何者かがつかつかと入ってきた。※(「言+饌のつくり」、第3水準1-92-18)はふと顔をあげた。