Japanische Klassiker mit Furigana
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ワイナハト・イム・ベルリン
伯林の降誕祭
岡本 かの子
Lesen Sie 伯林の降誕祭 (ワイナハト・イム・ベルリン) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.438 Zeichen · 5 Bildschirme
それらの間をつづってオリーブのつくり葉が、金銀のモール線を綾なして居るのは、どこでも同じしつらえではあるが、独逸はやっぱり独逸らしい。靴屋の安売――運動靴に、平常靴に、雪靴に、金と赤のイヴニングシューズまで寄せて一円五十銭也と括りの紐の結び目に正札で下って居ます。――嘘ではないの、こんなに安く売っては儲からないでしょう。
と言うと、靴屋の主人気むずかしい顔で愛嬌よく笑って、
――ほんとうですとも、いくらだってクリスマス前に売っちまわなけりゃあ、これが今の独逸の「クリスマス値段」ですから。
そうしてみると、日本の大晦前のような財政情況なのかな、と私は覚りました。花屋の店の氾濫、カード屋のカード字も独逸風のややっこしい装飾文字が太く賑やかに刷られて居るのも、他の国のとは自然違う感じです。
道端、街角、寸隙の空地、あらゆる所に樅の小林が樹ちます。ベルリン郊外の森林から伐り出して来るのです。世界で一番ベルリンがクリスマスツリーを、氾濫させるのだそうです。多く質朴な農夫の夫妻らしいのが、番をして売って居ます。絶えず降り積もる雪が地面にたまって根の無い樅を※(「插」