Japanische Klassiker mit Furigana
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よれいはつたび
余齢初旅
上村 松園
Lesen Sie 余齢初旅 (よれいはつたび) von 上村 松園 (うえむらしょうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.003 Zeichen · 32 Bildschirme
西湖は十一月の五日から四日間ほど滞在したが、この土地はあまり寒くはなかった。西湖を船でゆくと、湖中に島があったり、島には文人好みの亭があったりして、いろいろと風景に趣のあるよいところであった。蘇堤などもいい風情をもっている。雨の日などはことに蕭々とけぶる煙雨になんとも言えぬ明媚な美しさがあった。
銭塘江は、向う側が雨にくもってちょうど南画の墨絵の山水をおもわせ、模糊として麗わしかった。
唐子童子
南京の紫金山というのは、私の泊っていた宿の窓のところからちょうど額縁にはまったように見られたが、夕方などになると大へん美しい山に見えるのであった。
山の形は、富士山の峰のあたりが角ばったようになっていて、そこへ夕陽があたるとすっかり紫色になってしまう。そして山麓にある家々の瓦などが、どういう関係からは知らぬが金色に輝いていかにも美しいものであった。
紫金山という名はなるほどこの光景にふさわしいと思ったが、しかし朝になってみるとあれほど龍宮城かなにかのように美しかった金色の家々がまことにきたならしい家根であって一向おもしろくないものであった。