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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅんかん

俊寛

倉田 百三

Lesen Sie 俊寛 (しゅんかん) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.192 Zeichen · 88 Bildschirme

Aozora Bunko

そんなことが何のあてになろう。(沖を見る。ふるえる)どうしたのだ。(打ち負かされたるごとく)あの船の帆は死骸の顔にかける白い布のようにわしに見える。(墓標のごとくにじっと立ちたるまま動かぬ)

ながき沈黙。やがてやや近き沖にて銅鑼の声つづけざまにひびく。

第二場

船着き場。まばらなる松林。右手寄りに小高き丘の一端見ゆ。そのふもとにやや大なる船泊まりいる。正面に丹左衛門尉基康その左右に数名の家来槍をたてて侍立す。その前に俊寛、康頼、成経ひざまずく。

基康 (家来に目くばせす)

家来 (雑色の首にかけたる布袋より赦文を取り出し、うやうやしく基康に捧げる)

基康 つつしんできけ。(赦文を読む)重科遠流を免ず。早く帰洛の思いをなすべし。このたび中宮ご産の祈祷によって非常のゆるし行なわる。しかる間、鬼界が島の流人、丹波成経、平康頼を赦免す。

成経 (康頼と顔を見合わす)

基康 つつしんでおうけなされい。

俊寛 (声をふるわす)その赦文をも一度お読みください。

基康 (も一度読む)命によって迎えにまいった。両人ともしたくをなされい。

俊寛 あなたは俊寛という名を読み落としなされたようだ。