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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅんかん

俊寛

倉田 百三

Lesen Sie 俊寛 (しゅんかん) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.192 Zeichen · 88 Bildschirme

Aozora Bunko

有王 姫君さまはこの世をはかなみ奈良の法華寺にて尼になって、母上や若君の菩提をとむろうていられましたが、去年の秋の暮れふとおゆくえがわからなくなり、手をわけて捜しましたところ。(俊寛を見る。堪えかねたるごとく顔をそむけ口をつぐむ)

俊寛 言ってくれ。ひと思いに。この場におよんでもはや私に悲しみをおしんでくれな。

有王 さる谷間に姫君のおなきがらが見つかりました。

俊寛 (ほとんど無感覚になりたるごとくうつろなる目つきにて)無だ! すべてが、すべてが亡びていたのか、わしの氏を根こそぎ奪ってゆくのか。

有王 気をおたしかに!

俊寛 (われにかえりたるごとく)清盛はどうしている? 平氏の運命は? わしに信じられないほど残酷な運命が平氏をどう扱うか、わしはそれが知りたい。

有王 世は澆季になったと思われまする。平氏はますます栄えはびこり、その荘園は天下に半ばし、一族ことごとく殿上に時めき「平氏にあらざるものは人にあらず」といわれております。清盛が厳島に参詣する道を直くするために切り開かした音戸の瀬戸で、傾く日をも呼び返したと人は申しまする。法皇は清盛の女の胎から生まれた皇子に位を譲られる、と聞いております。