Japanische Klassiker mit Furigana
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ぞくしゅう
俗臭
織田 作之助
Lesen Sie 俗臭 (ぞくしゅう) von 織田 作之助 (おださくのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 34.630 Zeichen · 70 Bildschirme
夫婦相和した訳だ。義妹たちには、しかし、もう一つの言い分があった。商工会議員の長男なら、千満子の容貌では不足だったろうというのだ。しかし千満子は鼻と背が幾分低いという点を除けば、むしろ美人の方だから、彼女等の言い分は不当であろう。彼女等の夫はそれ/″\、姪の容貌に就ては大いに弁護するところがあった。
政江は、義弟の一人である千恵造の行状を破談の原因だと思い、自ら信じて疑わなかった。
児子権右衛門を頭に、順に市治郎、まつ枝、伝三郎、千恵造、三亀雄、たみ子の七人きょうだいの中で、千恵造は児子一家の面汚しとされている。穀つぶしの意久地なしというのが定評だ。大変気が弱いということは記憶に止めて置く必要がある。元来彼等きょうだいの出生地、和歌山県有田郡湯浅村(現在湯浅町)は気性の荒いので近村に知られた漁村である。大袈裟にいって、喧嘩と博奕の行われない日はないといった風で、千恵造の様な気の弱い「ぐうたら者」は全く異色なのだ。代々魚問屋で相当な物持ちだったが、父親の代に没落した。原因は博奕と女であった。父親が死んで後に残ったのは、若干の借金と、各々腹ちがいの、二十八が頭、十七歳が末の七人のきょうだいである。