Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ふしゅう
俘囚
海野 十三
Lesen Sie 俘囚 (ふしゅう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.938 Zeichen · 31 Bildschirme
「しかし、その奇妙な臓器紛失が、検束されていた僕たち社員を救ってくれることになった、僕たちが手を下したものでないことが、その奇妙な犯罪から、逆に証明されたのだ」
「というと……」
「つまり、人間の這入るべき入口の無い金庫室に忍びこんだ奴が、三万円を奪った揚句、番人の臓器まで盗んで行ったに違いないということになったのさ。無論、どっちを先にやったのかは知らないが……」
「思い切った結論じゃないの。そんなこと、有り得るかしら」
「なんとかいう名探偵が、その結論を出したのだ。捜査課の連中も、それを取った。尤も結論が出たって、事件は急には解けまいと思うけれどネ。ああ併し、恐ろしいことをやる人間が有るものだ」
「もう止しましょう、そんな話は……。あんたがあたしのところへ帰って来てくれれば、外に云うことはないわ。……縁起直しに、いま古い葡萄酒でも持ってくるわ」
あたしたちは、それから口あたりのいい洋酒の盃を重ねていった。お酒の力が、一切の暗い気持を追払ってくれた。全く有難いと思った。――そしてまだ宵のうちだったけれど、あたしたちはカーテンを下ろして、寝ることにした。
その夜は、すっかり熟睡した。