Japanische Klassiker mit Furigana
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ふしゅう
俘囚
海野 十三
Lesen Sie 俘囚 (ふしゅう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.938 Zeichen · 31 Bildschirme
「それア理窟に合わないよ、帆村君」と部長らしいのが横合から叫んだ。「あの大きな博士の身体が、あんな細いパイプの中に入るなどと考えるのは、滑稽すぎて言葉がない」
「ではいまその滑稽をお取消し願うために、博士の身体を皆さんの前にお目にかけましょう」
「ナニ博士の在所が判っているのか。一体どこに居るのだ」
「この中ですよ」
帆村は腰を曲げて、足許の壺を指した。警官たちは、あまりの馬鹿馬鹿しさに、ドッと声をあげて笑った。
帆村は別に怒りもせず、壺に手をかけて、逆にしたり、蓋をいじったりしていたが、やがて、恭々しく壺に一礼をすると、手にしていた大きいハンマーで、ポカリと壺の胴中を叩き割った。中からは黄色い枕のようなものがゴロリと転り出た。
「これが我が国外科の最高権威、室戸博士の餓死屍体です!」
あまりのことに、人々は思わず顔を背けた。なんという人体だ。顔は一方から殺いだようになり、肩には僅かに骨の一部が隆起し、胸は左半分だけ、腹は臍の上あたりで切れている。手も足も全く見えない。人形の壊れたのにも、こんなにまで無惨な姿をしたものは無いだろう。
「みなさん。これは博士の論文にある人間の最小整理形体です。